2026年に向けての「刺し子な福袋」のお知らせ

2025年も無事、来年に向けた「刺し子な福袋」の準備をすることができました。毎年忙しくなってしまっている日々なのですが、2025年は輪をかけて公私ともに忙しくなってしまい、毎日の日課だったインスタグラムの更新すらできないほどの日々でした。お仕事を頂けていること、お声掛けをくださること。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。今年は…私生活での引っ越しが想定外のイベントでした。大黒柱である妻の転職に伴っての引っ越しなので、必要不可欠なものなのではあるのですが、やっぱり住みなれた家を離れ、また新たに住まいを構築するというのは大変なことでした。それでも、私の活動である刺し子は「家族を犠牲にしてまで追求するものじゃない」という大前提があると思っているので、こうしてなんとか引っ越しも完了(?)させ、任せていただいたお仕事も完結することができ…と、胸をなでおろしているところです。まぁ…引っ越し後の荷解きが主夫業の一環として残されておりますが、それはまた別のお話で。

2026年に向けての福袋

今年の福袋は、主に「古布に刺し子をする楽しさ」と「新しい糸と布のご紹介」の2点です。私達の刺し子において必要不可欠な「綿の藍染め布」、2025年に機械の調整と同時に微調整がありました。更新された際にはサンプルを取り寄せて、私達自身で刺し子をしてみたり、また長年私達の藍染め布で刺し子をしてくださっている方にお願いしたりして、どれほどの調整が入ったのか確認をしました。結論としては、「言われてみたら違いに気がつくかもしれないけれど、何も言われなかったら気が付かないレベル」の微調整で収まりました。とはいえ、これまでとは少々違うものではあるので、この福袋の期間を通してご紹介し、また2026年以降はこちらの藍染め布を「私達の刺し子に最も適した布」として販売していけたらと思っています。機械の調整の過程で、幅が多少変わっております。詳細につきましては、また別途商品ページをご覧頂けたら幸いです。

また、2015年のSashi.Coの開始当初から多くの人気をいただいていたオリジナルカラーのT1(ベージュ)とT2(モスグリーン)も、リニューアルすることができました。以前のものと比較して艶を抑えたマットな仕上がりになっていて、草木染めの代替品として一層活躍してくれるものだと思っております。こちらの藍染布、二色のオリジナルカラー、また以下でご紹介する「薄い布で準備した柄を印刷した布」をセットにして福袋①としました。

「古布に刺し子をする楽しさ」も伝えたい

11月の東京での展示会、また高山での小風呂敷展示会&恵子さんのワークショップ等で、「古布への刺し子」をお伝えする機会がありました。藍染め布等の単色の柄のない布であれば、柄を準備することは問題ない…という方でも、色が違ったり柄が既に存在したり、また布の強さが不十分で違っていたり…と、古布への柄の準備はなかなか難易度が高いものです。また、古布の中には、それだけで刺し子をするには強度が足りないものも多々存在します。そんな課題を解決できるのでは…という目的で、黒綿ローン地に伝統柄を水で消えるインクで印刷したものを準備しました。こちらも2026年以降は定番商品となる予定ですが、その前に福袋でお披露目…ということになればと。古布を持っていらっしゃらない方もいらっしゃると思うので、そのまま刺し子を楽しんでいただけるような古布も同封して福袋②としています。また、この福袋には今年の恵子さんの挑戦した色である「藍染め&ピンク」の草木染め糸も同封されます。

藍染とピンクと古布

毎年、福袋という目標をいただくことで、冒険のような染色を試すことができている恵子さん。今年は、「藍とピンク」の段染めという、とても面白い組み合わせの糸を形にしてくれました。これは古布への刺し子を続ける中で、年月が色を変えていく草木染めで、刺し子をしている時から古布に”無作為”に合わせて色が変わっていく糸もあってもいいのでは…?と思い、古布にとても合う藍色とピンクの色を一つのカセの糸にしました。もちろん、古布以外に刺し子をしていただいても、とても面白い作品が出来上がると思います。

追加の福袋と、福袋に入っている材料について

刺し子好きな皆様はもうお手元に十分あるかもしれない…と、福袋のメインにはしなかった古布ですが、古布は持っていないという方や、また刺し子に適する古布はわからない…というような方向けに、古布をお得にセットにした福袋③も準備しました。また、今回の福袋でご案内した材料は、2026年に通常の商品として販売をする予定です。今回の福袋は、その「お披露目の機会」として、また、通常の商品として購入するよりはお得になっているセットとして、お求め頂ければ幸いです。


刺し子な福袋の購入は以下からお願いします

2025年から、恵子さんの仕事にお手伝いをして下さる方がSashi.Coに参加してくださり、2026年はもっと日本語での情報発信や、ウェブサイト・ストアの更新ができるかと思います。新しい体制で、スムーズな運営を行う為に、お時間をいただきながら徐々にベイスストアをメインのウェブストアとしていけたらと思っています。ただ、ベイスストアではできない細かな設定等もありますので、これまでのメインのウェブショップだったSashi.Coのオフシャルストアも維持をしていく予定です。今回の刺し子な福袋は、もしよろしければベイスストアでお求め頂けると幸いです。

それぞれの福袋の内容、及び「ご留意いただきたいいこと」を以下のウェブサイトにまとめております。こちらも一読頂けますと幸いです。

リンクのボタンはベイスストアのものです。このページの一番下にその他のリンクも貼っておきます。



以下はオフィシャルサイトで準備している福袋です。ただ、上記のベイスサイトからご購入いただけますとよりスムーズに進むかと思います。

巳年から午年への変化と刺し子

私個人のお話になってしまうのですが、2025年の巳年は、「変わるための準備の年」だったのだと思うようになりました。ご縁を頂き、求められるままに突き進む中で、「変わらないこと」を意識してはいたのですが、結果としてそれは「変わらないことに固執する」という変化そのものだったのかもしれません。新しく始めたこともありましたが、同時に重なっていたものを一枚ずつ脱いでいき、「本来の姿に戻る」ための時間をいただいたように思います。意識的に変えたつもりはなくても、結果として変わってしまっていたこと。その違和感に向き合い、立ち止まり、静かに反省する時間が必要だった一年だったのだと、今はそう感じています。

面白いなと思うのは、刺し子も同様のことが言えるかもしれないということです。技法が変わるわけでも、価値観を捨てるわけでもありません。ただ、「変わらないこと」を大切にしようとするあまり、いつの間にか本来の呼吸からずれてしまうことがあります。だからこそ、針を持つ時間と、布と糸と自分自身の関係を見つめ直す時間が必要になります。巳年の脱皮は、私達の刺し子においても、私自身においても、そのための必然だったのだと思います。

そして迎える2026年、午年。火と動の気を持つ年は、勢いよく走り出す力を与えてくれる反面、無理をすれば簡単に壊れてしまう危うさも孕んでいます。だからこそ、脱皮を終えた今、無理に背伸びをするのではなく、「自分に素直であること」を忘れずに、一針一針を積み重ねていきたいと思っています。愚直さも、素直さも、決して格好の良い言葉ではないかもしれませんが、それは母から受け継いだ、そして娘へと自然に流れていって欲しい、大切な気質です。

2026年に向けたの「刺し子な福袋」も、その延長線上にあります。新しい布や糸のご紹介でありながら、目指しているのは「新しさ」ではなく、「これからも続けていくための形」です。古布に刺し子をすること、藍とピンクが混ざり合う糸を試すこと、そのどれもが冒険でありながら、同時にとても刺し子的な(日常的な)営みであって欲しいという願いが込められています。。

巳年から午年へ。脱いだ皮を振り返りつつ、力強く、しかし無理のない速度で進んでいく一年にしたいと思います。刺し子を通して、その時間を共有していただけたら、これほど嬉しいことはありません。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

 

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