2015年に販売を開始して以来、大変ご好評を頂いている草木染め刺し子糸。Sashi.Coの二ツ谷恵子が、10~20カセずつ、丁寧に手染めをしている優しい色の刺し子糸です。
これまでも度々ウェブサイトにて紹介はしてきたのですが、なかには紹介する前に売り切れてしまったり、あるいは紹介して直ぐに売り切れてしまったり……と、フォローアップとしての草木染刺し子糸のご紹介が疎かになってしまっておりました。湿度、気温、日光の強さ……などなど、様々な条件によって発色が違ってきてしまう草木染めは、安定して同じ色を作り出すことがとても難しく、10本~20本染めては新しい番号を振って紹介するというのがこれまでの流れでした。
2016年後半以降、販売用の草木染め糸の制作に向けていた力を、「発色の安定化&再現化」に使い、なんとか今回紹介する11色は、「ほぼ同じ色」と言えるだけの発色ができるようになりました。しかしながら、そこは手染め&草木染めであるため、「肉眼での区別が難しい」という意味合いでの同じ色であり、毎回の釜で極微妙な色合いの違いがある場合がある点はご了承下さい。全く同じ糸を一定量お求めになりたい場合は、1釜染分を纏めてご注文頂けると、10~20カセは全く同じ色にて納品することができます。
これらの11色の糸は、今後も継続して弊社オンラインショップにて販売していく所存です。またCreemaにも紹介がてら商品を掲載しておりますので、アカウントをお持ちの方は、そちらからお求め頂くことも可能です。
桃色系統
草木染めらしい華やかな、且つふんわりと優しい桃色系統・紫系統の刺し子糸です。
とても人気のある色なのですが、実は2種類の染料から5色が生まれています。つまりは、触媒や条件を変えることによって、これだけの色のバリエーションができるというわけです。草木染めはとても奥が深い。華やかで優しく、且つ可愛らしい草木染め刺し子糸をお楽しみ下さい。
灰色系統
二ツ谷恵子の草木染めの日々は、この落ち着いた灰色系統の色を探し出すところから始まったと言っても過言ではありません。
私達Sashi.Coは主に、「藍染布」と「古布」を使って作品を作ります。刺し子といえば、「藍染の紺に白糸の伝統模様」が有名ですが、「古布」を利用した刺し子においては、白というのは時に強すぎてしまう場合があります。古布は、何年もの時間をかけて作られた、いわば「天然の色」を持ち合わせてします。もちろん、古布そのものが天然染めである場合もよくあります。
そういった、「古布」を扱う際に、こういった灰色の草木染めはとても重要な役割を果たすのです。
一見、「刺し子が布と同じ色で、目立たないのではないか……?」と思ってしまうのですが、灰色系統と古布の相性は抜群です。是非お試しいただけましたら幸いです。
黄色系統
灰色系統と似たような話なのですが、時に藍染め布に白糸という組み合わせは、「主張しすぎる場合」があります。そんな時に、白糸の変わりに使うと面白い結果がえられるのが黄色の天然色です。布と刺し子が一体化することで、まるで白糸で作ったかのような、それでいて優しい刺し子ができあがるのです。
もちろん、黄色の糸として、淡い色合いの布地に刺し子をすると、黄色が映えてとても綺麗な刺し子ができます。
青色系統
青色系統の糸は、草木染めにおける永遠の課題です。藍染めは勿論のこと、ログウッドを使った草木染めにも挑戦はしているのですが、なかなか安定して同じ色を発色することができておりません。何度かウェブサイトでも紹介致しましたが、その都度、ご好評を頂いて嬉しい限りです。
引き続き、色の安定化の試行錯誤は続けておりますので、2017年〜2018年内には、上記の11色のようにご紹介できればと思っています。ログウッドに続き、藍染、また青色系統ではありませんが、柿渋染めにも挑戦しております。どうぞご期待くださいませ。
No15番の糸を送って欲しいのですが、どのようにしたら良いのでしょうか?
佐野 様
コメントありがとうございます。
私共のオンラインストアよりお求め下さい。(本文中にもリンクはございます)
https://bit.ly/2KZvsfr
どうぞ宜しくお願い致します。