恵子さんが「カッコイイ!」と思うものを作ることで、どんどん大きくなっているSashi.Coブランド。このSashi.Coブランドに新しい分野が追加されることになりました。
分野……というか、恵子さんが「藍染のデニムで作務衣作ったらかっこいいんじゃね?」っと言い出し、そこから約1年をかけて販売できるだけの作品に仕立てたという、プロジェクトです。
前職時代、僕は「刺し子とデニム」という組み合わせに、刺し子の未来の一部を見出していました。その未来のひとつとして、ジーンズのリメイクだったり、ジーンズへの刺し子だったりという「刺し子ジーンズプロジェクト」を頑張っていました。
それを微笑ましくサポートしてくれていた恵子さん。
僕たちが前職を離れ、「刺し子とデニム」という組み合わせの仕事ができなくなった後も、恵子さんは僕の思いをしっかりと覚えてくれていたようなのです。
そして、
「どうせデニム生地を使うなら藍染が良い。」
「ジーンズも良いけれど、どうせなら刺し子がイメージしやすい日本的な衣類が良い。」
っと恵子さんなりの解釈を付け加えてくれ、そして素晴らしい藍染デニム生地との出会いもあって、やっとやっと形にすることができました。
素晴らしい!!
大量生産できるものではありませんが、一点ものでもない作務衣や抜刀衣。
半セミオーダーを考えていて、お客様のサイズを伺ってから、一着ずつ仕立てに入るような仕組みを考えています。何よりも面白いのは、この作務衣や抜刀衣は真っ白なキャンバスでもあるということです。
無地でのご注文も承ります。
と同時に、この作務衣にお客様のお好きなデザインの刺し子をすることも可能なのです。柄を指定してお任せいただくのも良し。一からデザインしていただくのも良し。全てが手作業なので、刺し子の量によってお値段も比例してしまうのですが、一から一点物をお客様と作り上げるという過程は、Sashi.Coでしかできないことだと思っています。
日本的な仕立ての中からお選び頂けるように考えています。
- - 作務衣(上下)
- - 抜刀衣(&野袴 - 抜刀衣のズボン)
- - 野良着(&もんぺ - 野良着のズボン)
上記に加えて、
- - 袖口や裾は、ゴムで調整するようにするか紐で調整するようにするか
- - 作務衣の衿は芯を入れて硬くするかどうか。
- - ポケットは内ポケットにするか、外ポケットにするかどうか。
など、細部へのカスタマイズが可能です。
ご注文を頂いてからの製作になるので、着丈や袖丈等もお好みの長さに調節することができます。
古布を使っていない為、一点物ではありません。
細かいことを言ってしまうと、少しSashi.Coのコンセプトからズレてしまうのかもしれません。
それでも、実際に着て下さるお客様の希望をひとつひとつ丁寧に形にしていくことで、世界に同じ物はない「お客様だけの一点物」を、一緒に作り上げることができるのだと信じています。
どうぞお気軽にお問い合わせ下さいませ。
*”紙上でのデザイン→布への転写→刺し子”という過程が必要になります。刺し子が可能なデザインかどうかは、ご注文を頂く中でご相談していけたらと思っています。
サイズとお値段
サイズについて
目安となるサイズにつきましては上記の表をご参考下さい(作務衣のサイズです)。
お客様のご希望のサイズをお伝え頂いた上で製作に入ります。「着丈が長めの作務衣が欲しい」というようなご希望にも応えられますので、ご注文後の打ち合わせ時に二ツ谷恵子にお伝え下さいませ。
尚、上記サイズが作務衣のどこの長さに値するかは以下のイラストをご参考下さい。
お値段について
* 上記の以下の値段は目安となるM or L サイズにて製作した無地(刺し子無し)のお値段です。
* 刺し子の量、またデザインによって最終的なお値段が変更致します。随時、刺し子のサンプル等のご紹介をし、目安となる刺し子のお値段をご紹介できればと思っています。
* LLサイズ以上(上記Lサイズよりも大きくなる場合)をお求めの場合、別途3,000円の生地代金を加算致します。ご了承下さいませ。
【モニター価格について】
作品が出来上がり、いざ販売するための価格決めをしようと諸々の経費を計算してみたところ、タメ息が出てしまいました。藍染のデニム布地を使い、一着づつ手仕事での縫製となると、どうしても30,000円(税別)以上の値段は頂かないと十分な利益が出ないのです。
この30,000円という数字。
なぜ大事かという根拠はそれほど強くありませんが、三十代の僕が、作務衣という少し変わったものを迷いつつも購入できる金額がこの30,000円という数字だったのです。
いろいろ考えました。恵子とも沢山相談しました。
その結果、上記のように「モニター価格」を設定することで税込で30,000円以下という値段を設定することにしました。簡単に言ってしまえば、全く予算を組んでいない広告費の代わりと、未来のお客様の参考となって頂けるようなコレクションの紹介をしたいという思いから、「利益は後回しでもいいや!」という思いからです。
以下の項目に同意頂けることを条件にモニター価格で販売致します。
- - ご購入した作品を着て頂いた状態で、前と後ろの写真を撮ってSashi.Co宛にお送り頂くこと。そしてSashi.Coがその写真をウェブサイト等で使用することを許可頂けること。(顔出し&実名は必須ではありませんが、もしご了承頂けたらありがたいです。)
- - ブログ、またはSNS等で1回以上、ご購入頂いた作品を「Sashi.Co」という名前とこのウェブサイトのリンクと共にご紹介頂くこと。もしブログやSNSのアカウントをお持ちでない場合は、作品レビュー(手書き)を書いてお送り頂くこと。複数回ご紹介頂ければ本当にありがたいです。
- - 作品に刺し子や刺繍を施した場合、そのデザインをウェブサイト上で紹介させていただく場合があることを同意すること。(著作権等は、デザインをした本人に帰属します。)
作務衣
一般的な作務衣を想定して仕立てています。
作務衣とは、禅宗の僧侶が日々の雑事(作務)を行うときに着る衣類とされていて、動きやすいことこの上なく、また通気性にも優れています。
Sashi.Coの他の和衣に比べて着丈が短いのも特徴です。
*この作務衣の着丈は少々長く見えてしまっています。お客様のご希望(お好み)の長さに調整できますのでご安心ください。
*作務衣の衿は芯を入れて硬くすることも可能です。内ポケット、外ポケット等もご指示下さいませ。
抜刀衣
袴的なデザインの作品も作りたい……と考えたのですが、袴には背中に台形の板が入っています。
剣道等で使う袴には必要な板なのですが、動きやすさを考えると……と考え、抜刀衣(&ズボンは野袴と呼びます)として作ることにしました。イメージとしては、江戸時代の無事が旅行の際に着用した袴の変形型です。
便利な和服がいいと思い、また主に男性の方が着用されることを想定し、野袴の前面にはファスナーを付けています。用を足される時にはいちいち脱がなくてもいい優れものです。また、袴なのですが、両脇にポケットを付けました。
伝統を尊敬しながらも、便利さも追求した、新しい形の抜刀衣になっていると思います。
* 抜刀衣の衿は製作段階から硬くなります。
野良着ともんぺ
お坊さま……、武士……と続いたら、次は農民です。
農作業で使われていたと言われている野良着。モンペはその際のズボンです。本来の野良着はモンペの中に丈を入れて使うため、丈を長めにしてあります。ただ、モンペを履かない方のことも考え、しゃがんでも邪魔にならないように後ろにスリットを入れました。
野良着だけをジャケットとして使っていただくこともできると思います。
はじめまして
こんにちは!
オリジナルのボディーワークをしているニシムラヨシミです。
仕事で抜刀衣を使いたいと考えていますが、今現在抜刀衣のオーダーは受けているのでしょうか!
ヨロシクお願い致します。
西村 様
コメントありがとうございます。
残念ながら、抜刀衣の対となる野袴を制作していた職人さんが、高齢の為に引退されて、現在は作ることができません。せっかくご連絡頂いたのに申し訳ないです。
上着(抜刀衣)だけの制作でも大丈夫であれば、他の職人と検討してご連絡を差し上げることは可能です。
どうぞ宜しくお願い致します。
二ツ谷
うわぁぁチョウ残念!
モンペもですか!?
西村
仕立てを担当してくれている職人さんに確認して、改めてご連絡致します。モンペなら作れるかも知れません。刺し子はどんなものがご希望か(または無地か)等、メールにてご連絡を差し上げます。どうぞ宜しくお願い致します。
二ツ谷