刺し子福袋2020 一目刺し参考例

福袋2020への補足 ①

2020年の新年に向けて2019年の後半から販売を開始した福袋。沢山の方よりお喜びの声を頂けて嬉しく思っております。今回の福袋2020は、「刺し子を続けて楽しんで欲しい」という恵子さんの願いをテーマに準備致しました。その為、草木染め刺し子糸だけでなく、ご自身で刺し子を楽しんで頂けるような材料を同封致しました。

「刺し子は自由で良いよね」という思いと、また長年の刺し子の経験から、「同封したもので何を作ったら良いのか分からない……」というお言葉を頂くまで、福袋に同封したご案内が説明不足だという事に思いが至りませんでした。

福袋に同封したものは、あくまで布であり、また恵子さんが「私だったらこう使うかなぁ」と勝手に想定したものなので、どのようにお使い頂いても正解です。間違いはございません。同時に、何かしらの一例をご紹介することの必要性も感じている所存でございます。

この度、インスタグラムで繋がっているNaNaさんのご協力を経て、福袋に同封されていた布の使い方の一例をご紹介差し上げます。参考になれば幸いです。

*10,000円の福袋に同封されていた「一目刺しを想定した布セット」のご説明です。5,000円の福袋に同封されていた布は、同封の柄付きマイラー用紙やチャコピー(転写紙)をお使いの上、刺し子をお楽しみ頂けたら幸いです。転写紙の使い方については、紹介ビデオをこのブログの末尾にてご案内致します。英語版ですが、どのような方法かは伝わると思います。見たけれどわからない!という場合は、ご連絡頂ければ、日本語版も作成致します。


福袋2020に同封済みの説明文

以下、福袋に同封されていた説明文が必要な方は、以下よりご確認下さいませ。「こんな感じで使って頂くのを想定してます。でも、他にどんな風に使っていただいても大丈夫ですよ!」というメッセージなのですが、この説明書きが「こうしなければいけない」という風になってしまっていたかもしれません。あくまで参考なので従う必要は無いのですが、以下、サンプルをご紹介致します。


一目刺しのセットを使ったバッグ作成一例

使用するのは、墨染の布、絣風のプリントがされた布、白い方眼の布、裏布(28cm x 62cmの大きさの布)、小さいハギレ、接着芯です。写真の墨染の布には七宝の刺し子がされていますが、これはサンプルの提供を下さったNaNaさんが既に刺し子をされているからです。

一目刺しの刺し子について

絣風の柄が印刷してある布の裏面に、白い方眼の布を重ねて下さい。しつけ縫いをするとズレにくくなるので、綺麗にさせます。しつけ縫いはひと手間ですが、おすすめです。(サンプルでは赤い糸にてしつけ縫いをされています)。

白い布の方眼をガイドとして、お好きな一目刺しを楽しんで下さい。方眼を埋めていくだけでも素敵な一目刺しになりますし、柿の花柄を事前に下書きしても大丈夫です。一目刺しの方法については、また違う所でご紹介できたらと思います。同じ運針方法です。白い方眼の布がある側が裏なので、表の柄がどんな感じになるかイメージしながら楽しんで頂ければと思います(正解はありません)。


墨染布への刺し子

お好みの柄を刺し子して頂ければと思います。簡単に直接書ける麻の葉や七宝でもいいですし、同封されている恵子さんが準備しているマイラー用紙の柄を移されて刺し子を楽しまれても良いと思います。裏面には接着芯を貼ることになるので、裏面が綺麗である必要はありません。(サンプルは綺麗です)。


ハギレの使い方→仕立ての一例

同封されている端切れは、紐を通す用のループを作る用途です。(勿論、それ以外に使われてもOKです)。ここでは、紐を通すようのループ(「チチ」とも言います)を作る手順を紹介します。

  1. 細長くなるように、両辺を中央で合わせます。
  2. さらに半分に追って、縫います(ミシンでOK)
  3. 縫ったものを半分に切ります。
  4. 切ったものを半分に折り、ループ状にして一目刺し布(プリント布)と刺し子布(墨染布)を中表にしたものに挟みます。

仕立て方の一例 ~ バッグに仕立てる。

仕立ての方法は沢山種類がありますし、何を作って頂いてもご自由なのですが、Nanaさんの一例が恵子さんが意図したものに近いので、ご紹介します。

一目刺し布と刺し子布を中表にした状態で、写真のクリップで止めてある三辺をぐるりと縫います。

裏布(28cm x 62cmの布)を表布のサイズと同じになるようにし、輪を下にして両側を縫います。

表布を裏返して、裏布の袋を中に入れ、口の部分(これまでの写真だと上部)をぐるっと縫います(縫うのは表布と裏布だけです。口を閉じてしまわないように)- (*注1)

出来上がりのイメージとして、以下の写真を参考にしてください。写真は縫製前のものなので、少々の歪みがありますが、縫製すればカチッとなります。両脇の「チチ」にお好みの紐を通せば完成です。


ファスナーではない簡単な方法

恵子さんが同封した説明紙では、袋の口部分(上記説明の*注1の箇所)で、ファスナーを縫い付けるように想定されています。ファスナーをつけることに躊躇いを感じてしまう場合は、ボタンとループをつけて口が閉じる用にしても良いかも知れません。Nanaさん、素敵なアドバイス、ありがとうございます!

ファスナーでなくても、引っかかる感じのボタンとループでも十分だと思います。ファスナーに固執されるよりも、使ってほしいな……と思います。(刺し子の)くるみボタンを使ったり、木のボタンを使ったり、古布や草木染糸の残りを使ってループを作ったり……と、楽しんで頂ければ幸いです。紐もお好きなものをお使い下さい。布でも良いし革紐でも良いし。


一目刺しのサンプル

最後になりましたが、恵子さんが一目刺しキットを同封した理由のひとつに、「草木染糸と絣布地と一目刺しの美しさ(絣風のプリント布でも可)」を感じて頂きたかったのがあると思っています。以下、同じ布で以前に作った刺し布のサンプルを紹介致します。どのような一目刺しでも大丈夫です。楽しんで頂ければ何よりです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください